かなりガバいのでお兄さん許して~、押韻が壊れるわ♨

獨處

流不已混混、至蒼海相摧。
為騰蛇乗霧、雲沾地復回。
朝成世之桀、夕暮為土灰。
雖太平不久、国破山河在。
仙女歎獨處、臨星漢詠哀。
念恒同寝止、唯願令君来。
君何寄他方、美酒久停杯。
鳳鳥翔千里、安留滞寢臺。

流れは混混と已まず、蒼海に至り相摧く。 (川の流れは混混と已まず、水は蒼い海へと至り波がぶつかり合う)
騰蛇と為りて霧に乗り、雲は地を沾らし復た回る。 (そして龍となり雲に乗り、雨は地を潤しまた川となる)
朝に世の桀と成るも、夕暮には土灰と為る。 (英傑といえどやがては死んで土に還る)
太平と雖も久しからず、国は破れて山河在り。 (太平の世と言えど長くは続かず国は滅びて山河だけが残る)
仙女は獨處を歎き、星漢に臨みて哀しみを詠う。 (仙女はその一人で暮らしていることを嘆いては、天の川のほとりでその哀しみを歌にする)
恒に寝止を同じくすを念えば、唯令君が来たるを願う。 (寝る時も休む時もいつも一緒であったことを思い起こして、美しい君が自分の許へと帰ってきてほしいと願う)
君何ぞ他方に寄るや、美酒は久しく杯に停まる。 (どうして君は余所へ行ってしまうのか、美酒と言えど飲む気にもならない)
鳳鳥は千里を翔ける、安んぞ寝臺に留滞せんや。 (鳳凰は千里を翔けるという、どうして寝台に留まっていようか)

朱ネキ作。荀ネキが家に来てくれない事を恨めしく思って歌った詩だが周りに侍る歌伎に失礼ではないのだろうか……。

翼鬼公

天下飛将朱紅龍、美髪垂兮如天女、玉姿嬌兮容應図、飄颻舞兮如遊龍。
天下飛将朱紅龍、以戟摧兮如鬼神、操彊射兮如雷霆、萬人敵兮如天人。

天下の飛将朱紅龍、美髪が垂れるや天女の如し、玉姿嬌たるや容は図に應ず、飄颻と舞うや龍の遊ぶが如し。 (朱紅龍は天下の飛将、美しい髪は天女のようで、玉のような姿はまさに図画から出てきたかのようだ、軽やかに舞う姿はまさに天を舞う龍のようだ)
天下の飛将朱紅龍、戟を以て摧くや、鬼神の如し、彊を操り射るや、雷霆の如し、萬人敵や、天人の如し。 (朱紅龍は天下の飛将、戟を振るえば鬼神の如く敵を砕き、弓を射れば矢は雷の如く飛ぶ、敵う者などいない、まるで天上の人のようだ)

ひねりもなければ韻も踏まないふるめかしい素朴な歌。麗月が瑜将の時代から周りの女が歌っていた。

望隋津行

觀水涳涳待朝陽、士有武勇為国殤、奇士得病不帰郷、去日苦多唯戀亡。
月明星稀哀歌響、聞君殂斃使心傷、念君相愛思断腸、不覚涙下霑衣裳。

水が涳涳たるを觀て朝陽を待つ、武勇有る士といえど国殤と為る、奇士は病を得て郷に帰らず、去りし日は苦だ多く唯亡えしを戀う。 (川が絶えず流れるなか朝日をまつ、武勇に優れた士といえども敗れて死ぬ日がくる、天下の奇才も病を得て故郷に帰ることができない、去っていった日々は甚だ多く、死んでいった者たちを思い出しては哀しくなる)
月は明るく星は稀にて哀歌が響く、君が殂きて斃れしを聞けば心を傷ましめ、君と相愛しを念えば思いは腸を断つ、覚えずして涙は下り衣裳を霑らす。 (月は明るく星は稀なる夜に悲しい歌が響き渡る、君が戦場で死んだことを聞いて心が痛くなり、君と愛し合った日々を思い起こせば腸を断つほど苦しい、涙を抑えることができず衣裳を濡らしてしまう)

朱ネキ作。川の流れを表す字を二つ続けるのは詩経に見られる。
月明星稀は晋の阮籍のように「月明星稀、天高地寒」というと奇才の出現が他が霞むという意味にとれるがここはそのままの意味だと思いたい。
魏武帝と魏文帝の影響が強い、というか文帝を意識して書いた。瑜の武王、文王のモデルだから仕方ないね。
時が流れて知っている人が死んでいくことは悲しい、先の戦いで君たちが死んだことも悲しい。不老の存在らしい対比になっている。

公兮

公兮朅兮、世之桀兮。
公也執戟、為隴前驅。
自公之南、首如飛蓬。
当無膏沐、誰適為容。

其雨其雨、杲杲出日。
願言思公、甘心首疾。
焉得諼草、言樹之背。
願言思公、使我心病。

霍紅珠が朱麗月の帰りを待ちわびて歌った詩。
詩経「伯兮」の替え歌である。夫(伯)が戦から帰って来るのを待つ妻の心情を歌った詩である。

國殤

出不入兮往不反、平原忽兮路超遠。
帶長劍兮挾飛弓、首身離兮心不懲。
誠既勇兮又以武、終剛強兮不可凌。
身既死兮神以霊、子魂魄兮為鬼雄。

周嫣が皇太子に対して歌った詩。
楚辞「國殤」からの引用で、戦死することも辞さず、死してもなお戦い続けるという内容の悲壮ながらも勇壮な詩である。秦弓がこの世界に対応する飛弓になっている。この世界だと紅州の歌になるのだろうか。

出鍾陰行

四国有義士、興兵討群凶。
帯甲何喝喝、不厭為国殤。
征戦幾人回、鳴金鼓興行。
媆女勿霑衣、以歌送兵將。
胡虜長驅犯、萬民当死亡。
韓士合力斉、執戟弓至彊。
驅東萬餘里、不知時返郷。
邦桀勿殂斃、併肩返西方。

四国に義士有りて、兵を興し群凶を討たんとす。 (韓に義士あり、兵を興し群凶を討とうとする)
帯甲何ぞ喝喝たるや、国殤と為るを厭わず。 (兵士たちはなんと勇ましいのだ、国の為に死ぬことを厭わない)
戦に征けば幾人回るや、金鼓を鳴らし興に行かん。 (何人が戦から生きて帰って来れるだろうか、鐘と太鼓を鳴らして共に進もう)
媆女よ衣を霑らす勿れ、歌以て兵将を送らん。 (美しい人よ、どうか泣かないでおくれ。歌で兵士たちを見送って欲しい)
胡虜が長驅し犯せば、萬民当に死に亡えんとす。 (異民族が長駆して攻め入ってきて、万民が死の危機にある)
韓士合し力を斉せ、戟と弓を執れば彊きに至る。 (韓の士たちが集いて力を合わせ武器を手に取れば負けることを知らない)
東のかた萬餘里を驅れば、郷に返る時を知らず。 (東に万里進めば、いつ故郷に帰ってこれるかなど分からない)
邦の桀よ殂き斃れること勿れ、肩を併べて西方に返らん。 (邦の傑たちよ、戦で死ぬなかれ。共に故郷へ帰ろうではないか)

朱ネキ作。魏武帝の蒿里行の影響が強い、というか武帝を意識して書いた(凶は平水韻で言う処の平声陽のグループの発音だったっぽい、南北朝の後の方はかなり平水韻に近いが後漢末から魏晋はちょくちょく異なり音読みからの想像と割と合う)。
余りひねりもなく、湿っぽさも少ない将兵を鼓舞する意味合いの強い詩。

渡水行

古人吟曰、水何澹澹、船人臨之、悠悠蒼天。
奇岩竦峙、群翠飾川、風俄蕭瑟、水搖摧淵。
忽焉芳流、聞游女吟、二妃降来、使其像鮮。
如比翼鳥、恒攜興翻、或戲清流、或翔神泉、
或采明珠、或拾瑾金、互飾皓質、於是還天。
霊何處去、水流澹澹、無漁夫姿、唯見軍船。
無䴌𪀦鳴、金鼓以震、往時似夢、唯可哀憐。

古人吟じて曰く、水何ぞ澹澹たるや、船人之に臨めば、蒼天は悠悠たり。 (昔の人は水何ぞ澹澹たるや、と歌ったらしい、船乗りがこの川に船を出せば、青空が悠悠と広がる)
奇岩は竦峙し、群れし翠が川を飾る、風が俄に蕭瑟すれば、水は揺れて淵を摧く。 (奇岩が疎らに立ち並び、カワセミが群れて飛び水面を飾る、風が吹けば、波が淵を摧く)
忽焉として芳しきが流るると、游女が吟ずるを聞き、二妃が降り来たりて、其の像を鮮かにせしむ。 (突然、異界に足を踏み入れたかのように芳しい香りが漂い始めると、水の女神の歌声が聞こえた。二人の女神が天から降臨し、その姿がはっきりと見えるようになった)
比翼の鳥の如く、恒に攜え興に翻り、或いは清流に戲むれ、或いは神泉を翔け、或いは明珠を采り、或いは瑾金を拾い、互いに皓質を飾れば、是に於いて天に還る。 (二人の女神は比翼の鳥のように、常に手を繋いで空を飛びまわり、清流で遊び、神聖な泉を翔けて、真珠を拾って、金や玉を拾って、白い肌を飾りあって、そして天へと帰っていくのだ)
霊は何處に去らんや、水は澹澹と流る、漁夫の姿は無く、唯軍船を見る。 (女神たちは何処へ行ってしまったのだろうか、漁師たちの姿は無く、軍船だけが川を進む)
䴌𪀦の鳴くは無く、金鼓を以て震える、往時は夢に似たり、唯哀憐すべし。 (サギやオシドリの鳴き声は聞こえず、水面は軍の太鼓や鐘で震える、夢のような在りし日を思い起こして、ただこれを憐れむしかできない)

朱ネキ作。かぐわしい香りが流れ、神仙の世界に迷い込んだ者が女神たちが戯れる様を見るというのは、宋玉の神女賦、楚辞の離騷、九歌のからの着想を受けているように見受けられる。これらから着想を受けて作られた陳思王の洛神賦というものある(というかほぼそれをパクっている、ただ四言でおおらかに押韻しつつ四句に一回はしっかりと踏むのは武帝っぽい)。ただそれらとは異なり神仙の世界に干渉し、そこから何かを語ろうとする意図は無く、戦で荒れてしまった水辺を悲しんでいるだけである。女神たちが睦まじい感じに戯れるのは九歌では女神である夫人を迎えに来る天上の宮女たちの姿、洛神賦では、これを見ていた男が一人残される感じなどを現す感じで使われるが、朱ネキはただ女神がいちゃついているさまを思い浮かべている。

烈女篇

眸子睩燦爛、皓質炫玼玼、垂美髮至地、天姿使星羨。
戴金之首飾、腰佩明瑠璃、耀躯以綴珠、披羅衣愁眉。
借問麗人誰?寧原之奇士、或江東虎豹、或神渚霊妃!
博聞而彊識、下筆即章為、恒学註諸子、親天地之規。
反覆思経世、自謂無以易、以咨此麗女、輒復過人意。
少小操弓戟、揚聲四方垂、控弦破左賊、右發摧胡騎。
狡捷過鷙飛、勇剽若豹螭、捐軀赴国難、独屠群東夷。
豪傑大笑曰、安女人在危、不知畏彼征、於戦遂見之。
穿短兵流香、舞羅衣破旗、未吐辞懲心、睞令勇士死。
驅四方不敗、恒先登不帰、在死地不㣻、萬傑不可比。
烈士曰之威、博士曰之知、傾城曰之美、豈不可愛慈。

眸子は燦爛と睩し、皓質は玼玼と炫ゆく、美髮を垂らせば地に至り、天姿は星を羨ましむ。 (じっと見つめる瞳は輝き、玉のように眩い白い肌、美しい髪は地につくほど長く、その姿のあまりの美しさに星は羨む)
金の首飾を戴き、腰に明るき瑠璃を佩げ、綴りし珠を以て躯を耀かし、羅衣を被りて眉を愁える。 (金の髪飾りを載せ、腰に明るい瑠璃を提げ、綴った真珠でその身体を耀かせ、薄い衣を纏い愁眉を見せる)
借りて問わん麗人誰ぞ?寧原の奇士、或いは江東の虎豹、或いは神渚の霊妃! (あの美しい人は誰なのだと尋ねれば、寧原郡の奇才、江東の虎豹、聖なる渚の女神、との答えが返ってくる)
博聞にして彊識、筆を下ろせば即わち章が為り、恒に学びて諸子を註し、天地の規に親しむ。 (博聞にして彊識、筆を下ろせばすぐに文章が出来上がり、常に勉学に励み様々な書に註を記し、この世の理をよく理解している)
反覆して経世を思いて、自ら以って易えるもの無しと謂い、以って此の麗女に咨えば、輒ち復た人意を過ぎる。 (何度も経世について考えて、これ以上のものが思いつかないという案を作り上げこの美しい人に聞いてみると、それを遥かに超える案を出してくる)
少小より弓戟を操り、四方の垂に聲を揚げ、弦を控えれば左賊を破り、右に發せば胡騎を摧く。 (幼い頃から弓や戟の扱いに長け、その名を四方の果てまで広める、弓を引けば左にいる賊を破り、右に矢を放てば異民族の騎兵を打ち砕く)
狡捷たること鷙の飛ぶを過ぎ、勇剽たること豹螭の若く、軀を捐て国難に赴き、独り群れし東夷を屠る。 (鷲が飛ぶよりも素早く、豹螭のように勇敢で、国難に対して物怖じすることなく挑み、一人で東の異民族の群れを屠る)
豪傑大いに笑いて曰く、安んぞ女人危うきに在らんや、畏れを知らず彼は征き、戦に於いて遂に之と見える。 (ある豪傑が大いに笑ってこう言った、どうして女が危険な戦場にいようか、と。彼は恐れを知らず戦に赴き、ついに彼女の姿を目にする)
短兵を穿てば香が流れ、羅衣を舞わせ旗を破り、未だ辞を吐かずして心を懲し、睞れば勇士をして死なしむ。 (歩兵の間を駆け抜ければ香が辺りに流れ、その身に纏う薄い衣が舞えば敵は破れ、物言わずして敵の心を折り、流し目をするだけで勇士を死に至らしめる)
四方を驅けて敗れず、恒に先登すれども帰らず、死地に在りて㣻りず、萬傑比ぶべからず。 (四方を駆けて敗れず、常に先陣を切り決して逃げず、死地にあっても心は折れず、どのような傑物でも彼女には敵わない)
烈士曰く之れ威なり、博士曰く之れ知なり、傾城曰く之れ美なり、豈に愛し慈しむべからずや。 (烈士は彼女を評して威と言う、博士は彼女を評して知と言う、傾城の美女は彼女こそが美だと言う、どうしてそんな君のことを愛さずにいられるだろうか)

朱ネキ作。白馬篇のパクり。武勇にテーマを絞ってないので内容が散らかっている。こんなにベタ褒めされたらさすがの荀ネキも恥ずかしいわ。

蒲萄酒(朱麗月)

飲蒲萄酒弾鳴琴、念征東胡愁我心、奇士病臥涙沾枕、雖桀哭泣況婦人。

蒲萄酒を飲みて琴を弾き鳴らす、東胡に征ちしを念いて我心を愁える、奇士は病に臥せ涙で枕を沾らす、桀と雖も哭泣す況や婦人をや。 (蒲萄酒を飲みながら琴を弾き鳴らす、東征を思い出すと心が悲しくなる、希代の策士は病に伏しその涙で枕を濡らした、傑物であっても哭泣するのだ、その夫人がどうして涙せずにいられるだろうか)

朱ネキ作。司馬宮のことを思い出して歌った。

蒲萄酒(荀令)

対蒲萄酒当歓愛、渡星漢流久滞在、比翼翱翔可忘㤥、牽牛織女不欲回。

蒲萄酒に対しては当に愛を歓ぶべし、星漢が流るを渡りて久しく滞在し、翼を比べて翱翔すれば㤥しみを忘れるべし、牽牛織女は回るを欲さず。 (蒲萄酒を飲むならば愛を交わらせるべきだ、天の川を渡って長くとどまり、翼を並べて飛び回れば悲しみを忘れることができる、彦星と織姫は家に帰りたがらない様だ)

荀ネキ作。こんな風に歌うならもっと朱ネキの家に長居すればいいのに。

嗣志

老驥伏櫪望千里、病令事敗志遺机。
生者皆安可避死、獨唯歎之臨流水。
去幾年月魄在紙、先人之志使為士。
文章成蹊如桃李、水流活活不知止。

老いたる驥は櫪に伏し千里を望み、病は事をして敗れしめ志は机に遺る。(老いた馬は厩に伏して千里先を望み、病によって事はならず机の上に志だけが残る)
生者は皆安んぞ死を避けるべしや、獨り唯之を歎き流水に臨むのみ。(生きているものは死を避けることはできない、一人でこれを嘆きながら流れる川に向き合う)
幾年月去りても魄は紙に在りて、先人の志は士と為らしむ。(どれだけ時が経っても紙に魂は残り続け、先人の志は人を士に変える)
文章が蹊を成すこと桃李の如し、水流は活活と止むを知らず。(文章が道を作ることは桃や李の木がその下に道を作り上げる事に似ている、水の流れは止まることを知らないのだ)

朱ネキ作。悲しい詩が多かったが、司馬彩を見て前向きな詩を詠んだ。

隋墳

遵彼隋墳、伐其條枚。
未見君子、叔如調飢。
遵彼隋墳、伐其條肄。
既見君子、不我遐棄。
舫魚赤尾、公室如燬。
雖則如燬、父母孔邇。

詩経「汝墳」の替え歌。戦争に行った夫を思い、そして時が経って帰って来た夫と再会を喜ぶ詩であり、また国君にどうか私の夫を戦争に行かせないで欲しいとも歌っている。

白馬篇

棄身鋒刃端、性命安可懷?
父母且不顧、何言子與妻。
名在壯士籍、不得中顧私。
捐軀赴國難、視死忽如歸。

陳思王の白馬篇の一節の引用、藝文類聚などに載っている。作中では武王周雲の息子、文王周霖の弟である周理の詩ということになっている。王の周説、館昌公周嫣は周霖の後。

沙漠行

白日照杲杲、砂礫如瑾瑜。
兵甲爲之燃、無雨霑征夫。
欲並古名将、馬苦渇不驅。
名在壮士籍、沙漠不可迂。

白日は杲杲と照り、砂礫は瑾瑜の如し。(太陽が杲杲と照り、砂や礫でさえも玉のように輝く)
兵甲之が爲燃ゆ、征夫を霑らす雨無し。(鎧はこのため燃えるように熱くなり、兵士たちを濡らす雨も降らない)
古の名将に並ばんと欲すも、馬は渇きに苦しみ驅けず。(古の名将のようになろうと思っても、馬は熱さに苦しみ前に進んでくれない)
壮士の籍に名が在れば、沙漠は迂がるべからず。(壮士として遠征の名簿にこの名を連ねているのだ、沙漠を避けて通ることはできない)

朱ネキ作。乾いた暑さは厳しいが、飛と隴は盆地でまた別の暑さがある。瑜の人が辛そう

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